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こんにちは。スカパー日本映画チャンネルで溜め取りしていた映画を見ました。
この映画も興行的に成功しているので、あまり見る気はしていなかったのですが、なるほど・・と思わせる逸話やエピソードがあったので、書きとどめておきたいと思います。
◆オーストラリアで亜紀の遺灰を風に飛ばすシーン。
このシーンは、監督の高校時代の友人でイージーライダーに憧れる同級生のエピソードから来ているとのこと。
友人はアメリカに渡り、バイクで旅をする生活をしていたが、たまたま日本に帰ってきたとき事故で亡くなってしまう。
彼の姉から監督に「アメリカでイージーライダーで有名な地を教えて欲しい」と連絡が入り、ハイウェイで彼の遺灰を飛ばしたことが原案とのこと。
◆撮影監督 篠田 昇の遺作
行定勲監督に「北の零年で吉永小百合を撮る前に、この作品を撮らせてくれ」と言い参加を希望する。彼は、すい臓がんの手術を終えたばかりで、体調が懸念されていたのであるが、撮影監督としてロケに同行する。
この作品、彼のカメラに対峙しなければ長澤まさみも森山未来もあれほどの演技ができなかったとは、監督の言葉。
この映画がロングランを続けていた2004年6月22日、肝不全のため死去する。享年52。
遺作となる『世界の中心で、愛をさけぶ』で、日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。
◆森山未来と長澤まさみ
森山君は、役者として「長澤さんがこう来たらこうする」という姿勢に監督が激怒し、「この映画は、衝動的に動くものなんだ。大切な人を無くしてしまう君が衝動的にどうしたいのか。という事がなければ意味がない」という言葉で、監督が驚くほど変わったとのこと。
また、長澤まさみについては、女優の人生において一番良い一瞬に立ち会うことができて良かった。とは監督の言葉。
彼女が丸坊主にするシーンが話題になったが、スタッフとしては、当初はこだわっていなかった。
彼女のほうから「頭そったほうがいいですよね?」という話があったそうだ。亜紀に近づこうとする彼女の姿勢に監督は、映像処理などでそのシーンを作ろうとしていたことに、少し恥じてしまったような話をしていました。
この映画がヒットした背景には、様々な人の強い思いによる必然性みたいなものが重ねあっているように感じます。
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